サムエル記第Ⅰ 26章1~25節

主は一人ひとりに、その人の正しさと真実に応じて報い
てくださいます。…主は私のいのちを大切にして、すべて
の苦難から私を救い出してくださいます。
    サムエル記第1 26章23-24節(p531)
悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打ち
勝ちなさい。
ローマ人への手紙12章21節(p318)

 序 論)サムエル記第1 26章には、24章のエン・ゲディ
での出来事と似たことが記されています。
 場所は、ジフ人の住むハキラの丘でした。そこは、死海
の湖畔にあるエン・ゲディから20キロほど西に入った所
でした。(聖書 巻末の地図6参照)
 この章に記されている出来事から示されることは…

 

本 論)1、神様が成されたこと 
 ジフ人の密告を受け、サウル王はダビデを追ってきまし
た。(1-3a)
 偵察の報告により、サウルが近くに来たことを知り、
ダビデはサウルの陣営に忍び込みました。(3b-5)
 甥であり、家来であるアビシャイと共に、ダビデはもう
一度陣営に忍び込みます。サウルも家来たちも熟睡して
いました。(6-7)
 アビシャイは、神様の与えられたチャンスです、とサウ
ルの命を奪うことを提案します。(8)
 しかし、ダビデは、サウルは主が油を注がれた王である
から手を下してはならない、と止めました。(9-11a)
 彼は、王の枕もとにあった槍(やり)と水差しとを取って
ひそかに引き返しました。(11b-12a)
         (当時、槍と水差しは兵士の必携品だった。)
 「主が彼らを深い眠りに陥れられたので、みな眠り込ん
  でいたのである。」(12b)
 (「主が彼らを深く眠らされたからである」(口語訳))
 この言葉は、人間の歴史や出来事の背後に神様が生きて
働きかけておられることを示しています。

  2、神様を信頼し、ゆだねたダビデ
 ダビデは山の頂上から将軍アブネルに呼び掛けました。
 主によって油注がれた方、サウル王をしっかり護衛してい
なかったことを厳しく批判し、槍と水がなくなっている
ことに気づかせました。(13-16)
 サウル王は、その声を聞いて、呼びかけているのがダビデ
であることに気づきます。(17)
 ダビデは王に、自分は王に対して何も悪いことを企んで
いないことを告げます。そして、自分をこれ以上、追い回
さないようにと願い出ました。(18-20)
            (「しゃこ」(20)は、キジ目(もく)の鳥の名前)
      (ダビデは自分を「しゃこ」や「一匹の蚤」にたとえ、
自分は小さく価値のない者であり、サウル王が追い回すよ
うな者ではないと伝えようとした。)
 サウルはダビデの言葉に心を動かされました。24章で
のエン・ゲディのときと同じように自分の愚かさを告白し
つつ、ダビデに謝罪しました。(21)
 ダビデは槍を取りに来るよう、誰か若者に命じてくださ
い、とサウルに告げました。(22)
 そして、神様が自分のいのちを必ず守ってくださるとい
う確信を述べました。(23-24)
 サウルは、自分のところに帰っていきましたが、ダビデ
は自分の旅を続けました。(25)
 これがダビデとサウル王との最後の出会いの場となりま
した。

結 論)ダビデはサウル王から追われ、何度もいのちを狙
われました。しかし、自分からは仕返ししたりせず、
神様を信頼し、ゆだねました。
 そして、神様から示された道を進み続けたのです。
 私たちも、もし、誰かの態度で苦しむことがあっても、
相手に仕返しではなく、善を行い、神様にゆだねて祈りま
しょう。
 「悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打
ち勝ちなさい。」
           (ローマ人への手紙12章21節p318)
 私たちも、日々の生活の中で様々な困難や問題に出会い
ます。そんなときも、神様に祈り、信頼できる人に相談し
ながら、解決の道を求めていきましょう。
    「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。
  主が成し遂げてくださる。主は あなたの義を
  光のように あなたの正しさを真昼のように
  輝かされる。」
                           (詩篇37篇5-6節p968)

 

 

 

 

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